視力矯正治療で代表的なレーシックとICL。
眼鏡やコンタクトレンズが必要ない裸眼での生活に憧れて、手術を検討している人も多いでしょう。
レーシックは角膜を削ることで視力を矯正する手術です。一方、ICLは眼内にレンズを挿入することで視力を矯正する手術です。
それぞれに適正があり、どちらが合っているのか自分では判断できない場合も。まずは専門の眼科・クリニックでカウンセリングや適応検査を受け、自分に合った治療法を知ることが大切です。
当記事ではレーシックやICL手術の特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説しています。また手術を受けるにあたってのクリニック選びのポイントや、おすすめのクリニックを紹介しています。
レーシックやICL手術を検討している人はぜひ参考にしてください。
レーシック手術・ICL手術のメリット・デメリットを徹底比較
視力矯正治療でお馴染みのレーシックとICL。視力矯正手術を受けたいけど、どちらが自分に合っているのか決め兼ねている人も多いのではないでしょうか。
ここからはレーシックとICLの手術の特徴や料金、メリット・デメリットについて詳しく解説します。
レーシック手術の費用相場とメリット・デメリット
レーシック手術はエキシマレーザーを角膜に照射することで、近視・乱視・遠視を矯正する手術です。
手術にかかる時間は両眼10分ほどで、ダウンタイムもほぼなく日帰りできます。術後すぐに裸眼で生活できますが、角膜を削るため一度手術すると元に戻すことはできません。
【レーシック手術の費用の相場】
レーシックは手術の種類や視力によって料金が変わる場合もありますが、ICLに比べて治療費を安く抑えられます。
レーシックの費用の相場は両眼10~50万円ほどです。保険適用外の自由診療となるため、クリニックによっても費用が変わってきます。
術後の定期検診や保証が含まれている場合もあるので、トータルでかかる費用とその内訳も確認しておきましょう。
【レーシックのメリットとデメリット】
レーシックは手術時間が短く、ダウンタイムが少ないのが特徴。その日のうちから裸眼で過ごせるなど、メリットがたくさんあります。一方で、角膜を削るため元の状態に戻せない等のデメリットも。
ここからはレーシックのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
近視・遠視・乱視の矯正ができる
レーシック手術は近視だけではなく遠視や乱視も矯正できます。
軽度から中等度の近視や乱視であれば、他の屈折矯正治療ではなくレーシックを勧める眼科やクリニックがほとんどです。
手術した人の満足度も高く、98%の人が翌日に視力1.0以上に回復し、95%以上が手術に満足しているとのアンケート結果が寄せられています。
裸眼で生活できる
レーシック手術を受けたその日からメガネやコンタクトなしで裸眼で生活できます。メガネやコンタクトの煩わしさやドライアイからも解放されるでしょう。
視力が低下した場合の買い替えも不要。ケア用品を購入しなくて済むため、生涯コストがかからないというメリットもあります。
ICLより料金が安い
レーシックは同じ視力矯正手術のICLより安いというメリットがあります。眼科やクリニックによっても料金は異なりますが、安ければ10万円程度で手術を受けられます。
また、確定申告により医療費控除を受けられる場合も。メガネやコンタクトレンズの維持費を考えても、決して高くはないでしょう。
安全性が高い
20年以上の歴史のあるレーシック手術は、累計4,000万件以上の症例数を誇る視力矯正手術です。日本では2000年に厚生労働省による認可を受けています。
レーシックは角膜を削ることで屈折を変える外眼手術です。感染症を起こした場合のリスクも内眼手術のICLに比べて少ないといえます。
手術するからには100%安全とは言えませんが、手術そのものによる失明の心配はなく、安全性の高い手術だといえるでしょう。
手術時間が短くダウンタイムが少ない
レーシック手術は両眼10分ほどで終わります。
手術前に点眼麻酔をするくらいで特に準備も必要なく、手術が終われば診察を受けてその日のうちに帰宅できます。
ダウンタイムもほぼありませんが、手術当日と翌日はデスクワークでも休むようにしましょう。屋外での仕事やハードワークは、手術当日から翌々日までは休むようにしてください。
痛みがほとんどない
レーシックは角膜を削る手術ですが、点眼麻酔を使用するため痛みを感じることはありません。
手術で目を固定するときに使用する器具に違和感があるかもしれませんが、痛みを伴うことはありません。
角膜を削るため元に戻せない
レーシック手術は角膜を直接レーザーで削るため、一度手術を受けたら術前の角膜に戻せません。
削ってしまった角膜を厚くすることはできないため、2回目の手術で矯正するには限界があります。
再手術にならないためにも入念に術前検査をしますが、思うような見え方にならないケースもあります。
角膜が変形するリスクがある
近視が強い場合は角膜を削る量が多くなり、術後に角膜が突出して変形するリスクがあります。
角膜の変形により視力が低下することがありますが、手術することもできないため、ハードコンタクトレンズで視力補正する必要があります。
近視戻りで視力が再び低下することがある
レーシック手術の後、5~10年経過すると一定の割合で近視戻りがあり、再び視力が低下することがあります。
術後に薄くなった角膜が眼球内圧で押され、角膜の形状が変わることで近視化します。もともと近視が強い場合は戻りも強く出るといわれています。
角膜の厚みが残っている場合は再手術で調整できますが、矯正する度数によっては手術できないこともあります。
ハローグレア現象が起こることがある
レーシックの術後は夜間の暗闇で瞳が大きくなると光が滲んだりぼやけて見えるハローグレア現象が起こることがあります。
ハローグレアは白内障手術後にもみられる現象で、時間の経過とともに気にならなくなることがほとんどです。
ただし、仕事等の関係で夜間に運転する機会がある人は注意が必要です。ハローグレアで見づらい場合は医療用の遮光眼鏡を使用するなど対策してください。
ドライアイになることがある
レーシックの術後にドライアイになることがあります。角膜にフラップを作る際に角膜の知覚神経を切断することが原因です。
レーシックに限らず、普段コンタクトレンズを使用している人でも、ドライアイで角膜を傷つけてしまうことがあります。ほとんどの場合は点眼による治療が可能です。
またハローグレアと同じく、時間の経過とともに解消されることがほとんどです。
眼圧測定が正確にできなくなる
レーシック手術を受けると角膜が変形するため、眼圧測定値が低めに出るなど、正しく測定できなくなる可能性があります。
正確に測定できなければ、緑内障の発症を見落とすリスクがあります。
レーシック手術で起こり得る後遺症などのリスク
レーシックは手術である以上、一定のリスクを伴います。ここからはレーシック手術におけるリスクについてみていきましょう。
【DLK(層間炎症)】
レーシックの合併症でもっとも多いのがDLKと呼ばれる炎症です。はっきりした原因は不明ですが、アレルギー反応もしくは免疫反応が影響していると考えられています。
術後数日から1週間の間に白っぽく見える症状があります。ステロイド点眼によって治ることがほとんどですが、まれに症状が悪化して視力が低下することもあります。気になる症状がある場合は、眼科・クリニックを受診し医師の診察を受けましょう。
【不正乱視】
不正乱視とは病気や外傷が原因で起こる乱視です。
レーシック手術でフラップを戻す際に、シワやズレが出ると不正乱視の症状がみられることも。見え方に支障がある場合は、再手術でフラップのシワやズレを直す必要があります。
【遠視化】
レーシック手術において、レーザーが作用し過ぎて遠視化することがあります。
原因としては、術前の適応検査が不十分だったことが考えられます。遠視化した場合は眼鏡やコンタクトレンズで矯正するか、再手術を受ける必要があります。
術前の検査で防げるリスクでもあるため、安心して手術を任せられるクリニックを選びましょう。
【過矯正】
過矯正で近視を矯正し過ぎることにより、遠視になることもあります。
仕組みとしては遠視化と同じで、術前の検査の誤差が原因になることがあります。その他に術後、角膜の傷が癒えるまでの間に、屈折が変化することも原因として考えられます。
過矯正の場合も眼鏡やコンタクトレンズで視力矯正するか、再手術を受ける必要があります。
クリニックによっては術後の視力の戻りを想定して、敢えて過矯正に施術することもあります。そのため、術後すぐは遠視になりやすい場合も。違和感がある場合は、クリニックを受診し医師に相談してください。
また過矯正によるリスクに、コントラスト感度の低下があります。過去にレーシックの術後にコントラスト感度が低下したことで裁判となり、後遺症として認定された事例もあります。
【角膜混濁】
レーシックの術後、透明な角膜の表層が濁ってしまう角膜混濁の合併症もあります。
曇りガラス越しのような視界になり、視力が低下することも。レーシックでは稀な合併症ですが、視界をよくするには角膜の濁りをレーザーで取り除く必要があります。
【ケラトエクタジア】
レーシックでもっとも注意したい合併症はケラトエクタジアと呼ばれる角膜の変形です。発症率は低いものの、注意したい合併症のひとつです。
主な症状は近視・乱視の進行による視力低下や、ハローグレアの増強です。もともと角膜に異常があると発症しやすい合併症で、術前の適応検査で防げるリスクでもあります。
症状が強い場合はハードコンタクトレンズで調整します。また場合によっては角膜を強化する治療や、角膜移植が必要となるケースも考えられます。
【フラップトラブル】
レーシックではフラップに関わるトラブルが生じることがあります。主なトラブルはフラップを戻す際にシワやズレが生じることです。
フラップトラブルにより不正乱視が起こるリスクもあります。早めに対応すれば、シワやズレを直すことができるため、違和感があれば速やかに眼科・クリニックを受診しましょう。
【感染症】
レーシックに限らず手術には感染症のリスクがあります。感染症は角膜混濁の原因にもなるため注意が必要です。
レーシックで感染症を発症するのはごく稀です。眼科やクリニックで適切な処置を受け、術後は医師の指示を守って生活すれば、感染症のリスクは回避できます。
万が一、感染症の症状がみられた場合は、抗生剤で治療する必要があります。
ICL手術の費用相場とメリット・デメリット
ICL手術は角膜を削らない屈折矯正手術です。水晶体を残したまま眼球の中にレンズを挿入することで視力を矯正します。
レーシックと違って角膜を削る必要がないため、強度の近視や角膜が薄い人でも手術できます。
一度挿入したレンズはメンテナンス不要で、長期的に透明な状態を維持できます。また視力も長期間にわたり安定するのが特徴です。
ICL手術のメリット・デメリット
ICL手術は強度の近視でも矯正でき、近視戻りのリスクが少ないというメリットがあります。一方で手術を受けるまでに時間がかかる・費用が高額になるというデメリットも。
ここからはICL手術のメリット・デメリットについて詳しく解説します。
近視の戻りがほとんどない
レーシックには近視の戻りがありますが、ICLには近視の戻りがほとんどありません。
術後、数年経っても治療したばかりの頃と見え方が変わらないメリットがあります。
強度の近視でも矯正できる
-10.00Dを超える強度近視の場合、レーシック手術は禁止されています。
一方、ICLは強度近視や角膜が薄い人でも治療できるため、レーシックによる視力矯正を諦めていた人にもおすすめです。
視界がクリアで見え方の質が高い
ICLは角膜を削らない矯正手術で、眼内にインプラントしたレンズで視力を矯正します。視界がクリアかつ鮮明で、立体感も感じられるなど、見え方の質が高いのが特徴です。
万が一、視力が低下した場合にはレンズ交換も可能。レンズを取り出すことで元の視力に戻すこともできます。メンテナンス不要で長期的に治療後の視力を維持できるのもメリットのひとつです。
術後のリスクが少ない
ICLは角膜を削らないため知覚神経を傷つける心配がなく、目への負担が少ない治療法です。術後の目の違和感や副作用や合併症のリスクが少ないメリットがあります。
ただし症例数は少ないものの、一般的な手術にもみられる副作用や合併症も存在するため注意が必要です。
目の病気を患っても治療できる
ICL手術で挿入したレンズは取り出すことができます。そのため将来、白内障など目の病気を患った場合でもレンズを取り外して治療できます。
レーシックの場合は削った角膜を元に戻すことはできませんが、ICLなら元に戻せるため何かしらトラブルが起こった場合でも安心です。
紫外線カットできる
ICLで使用するレンズには、眼鏡やコンタクトレンズと同じくUVカットの効果があります。ICLでは387nm以下の有害な紫外線を90以上カットすることが可能。
紫外線は夏だけではなく年中対策が必要です。視力を矯正しながら1年を通して快適に過ごせるメリットがあります。
メンテナンスが不要
LCL手術で挿入したレンズはメンテナンスが不要。長期的に術後の視力を維持することができます。
手術までに時間がかかる
ICLは初めて受診して実際に手術を受けるまでに早くても1ヶ月半、通常2~4ヶ月くらいかかります。
他の視力矯正手術に比べて時間がかかるのは、適応検査後に1人ひとりに合ったレンズをオーダーメイドで発注するからです。
レーシックよりも手術費用が高い
ICLはレンズをオーダーメイドすることもあり、レーシックより費用が高くなります。
保険適用外の自由診療になりますが、医療費控除の対象になります。確定申告の時期まで領収書を保管し手続きしましょう。
また、生命保険によっては給付の対象となるため、加入している保険会社に確認してみましょう。
手術には一定のリスクを伴う
ICLに限らず手術には一定のリスクを伴います。夜間に光が滲んで見えたり、まぶしく見えるハローグレア現象や、細菌やカビの感染により、目の中に炎症を引き起こすリスクがあります。
その他に、レンズのサイズや度数が合わない等のトラブルが生じることも。保証を設けているクリニックならレンズ交換してもらえるでしょう。
術後の生活に制限を伴うことがある
ICLの術後は感染症リスクを避けるために、日常生活において制限を伴うことがあります。通常通りの生活に戻れるまでに1ヶ月ほどかかります。
手術当日の入浴・洗顔・洗髪・アイメイク・ベースメイクは禁止されています。コンタクトレンズやまつ毛パーマ、まつ毛エクステは、術後1ヶ月の検診で問題なければ可能になります。
術後1ヶ月は目元に負担がかからないように、保護メガネを着用することが推奨されています。
ICL手術で起こり得る後遺症などのリスク
眼内手術のICLはレーシックよりリスクが高くなります。ここからはICL手術に伴うリスクについて詳しくみていきましょう。
【感染症】
ICLで感染症を起こすのはごく稀ですが、手術である以上少なからずリスクを伴います。完全に傷が治っていないうちに眼に触れたり、水が入ることで感染症を引き起こすことも。
目の痛みや腫れ、違和感がある場合は早めにクリニックを受診しましょう。
【緑内障・白内障】
ICL手術で虹彩と水晶体の間にレンズを挿入することで眼内の水の流れが悪くなると、緑内障を引き起こすリスクがあります。また、水晶体が濁って白内障を発症することも。
近年、レンズの中心に極小の穴の開いたHole ICLの普及により、これらのリスクは少なくなりました。しかしレンズが水晶体に触れて、白内障を発症および進行させるリスクはゼロではありません。
【眼圧の上昇】
ICLの術後に眼圧が上昇し、頭痛や吐き気・嘔吐の症状が出ることがあります。
これらの症状を含め体に異変を感じたら、早めにクリニックを受診してください。
【角膜内皮細胞の減少】
角膜を透明に保つ作用のある角膜内皮細胞ですが、ICL手術によって減少するリスクがありました。
近年はHole ICLの普及により、角膜内皮細胞の減少は回避できています。
【ハローグレア現象】
夜間に光がぼんやり見えたり、まぶしく見えたりするハローグレア現象が起こることがあります。
レーシックと比較して発症頻度は高くありませんが、仕事や運転で夜間に活動する機会のある人は注意が必要です。ハローグレア現象は数ヶ月で解消されることがほとんどです。
レーシック手術・ICL手術を受ける病院のチェックポイント
レーシックやICL手術を受けるにあたって、もっとも重要なのはクリニック選びです。
手術には一定のリスクを伴います。ただし、術前に適切な検査を受けることで回避できるリスクもあります。
安心して手術を受けるためにも、信頼できる医師が在籍する設備の整ったクリニックを選びましょう。
ここからはクリニック選びでおさえておきたい6つのポイントについて詳しく解説します。
【クリニックの診療実績】
できるだけ高い技術力をもった医師のいるクリニックを選びましょう。
日本眼科学会から認定された眼科専門医が在籍しているクリニックなら安心です。万が一トラブルが起こった場合でも、適切に処置を受けられるでしょう。
またレーシックやICLの治療実績や症例数が多いクリニックを選ぶのもポイントです。さまざまな症例を診てきた眼科医なら、1人ひとりの症状に合った治療法を提案してもらえるでしょう。
クリニックの診療実績や医師の経歴については、公式サイトにて紹介されていることが多いのでチェックしてみてください。
大切な目の手術ですから、信頼できるクリニックを選びましょう。
【医師の技術力】
ICL手術は一定の資格がなければ手術できません。ICL手術に携わることのできる資格は以下の3種類です。
- エキスパートインストラクター
- インストラクター
- 認定医
この中でもエキスパートインストラクターは国内でも10人と希少です。そのためエキスパートインストラクターが在籍するクリニックは信頼性が高いともいえるでしょう。
エキスパートインストラクターが在籍するクリニックは以下のとおりです。
病院名 | 場所 | 医師 |
---|---|---|
サピアタワーアイクリニック東京 | 東京都 | 北澤世志博 医師 |
ふくおか眼科クリニック | 東京都 | 福岡佐知子 医師 |
名古屋アイクリニック | 愛知県 | 中村友昭 医師 小島隆司 医師 |
山王病院アイセンター | 東京都 | 清水公也 医師 五十嵐章史 医師 |
中京眼科 | 愛知県 | 市川一夫 医師 |
めじろ安田眼科 | 東京都 | 安田明弘 医師 |
北里大学眼科 | 神奈川県 | 神谷和孝 医師 |
フジモト眼科 | 大阪府 | 藤本可芳子 医師 |
エキスパートインストラクターの資格を持つ医師なら安心して手術を任せられるでしょう。
アイクリニック東京の北澤医師は、ICLや有水晶体眼内レンズ挿入手術の実績が12,000件と豊富です。
また、中京眼科の市川医師・山王病院アイセンターの清水医師は、エキスパートインストラクターの上の資格「シニアエキスパートインストラクター」に認定されています。
【カウンセリングやアフターフォローの充実】
レーシックやICLは日帰りで気軽に手術を受けられますが、手術であるからにはリスクを伴います。
カウンセリングでは手術のメリットだけではなく、デメリットについてもしっかり説明してもらえるクリニックでなければいけません。
万が一トラブルが起こったときの対処法についても確認しておきましょう。再手術保証や術後の定期検診など、アフターフォローが万全なクリニックを選んでください。
また、手術費にアフターフォローも含まれているか確認しておきましょう。術後の保証や定期検診も料金に含まれている方が安心です。
【感染症予防対策】
レーシックやICLには感染症のリスクがあるため、感染症予防対策が徹底されていることが重要です。
具体的にチェックしたいのは以下の項目です。
- 手術で使用する器具が滅菌されていること
- 直接肌に触れるものは使い捨てにしていること
- 手術室が滅菌されて衛生的であること
- 術後の定期検診で経過観察してもらえること
感染症のリスクを回避するためにも、衛生面における対策は必須です。
クリニック側の対策だけではなく、患者自身も医師から指示された注意事項を守って生活することが大切です。処方された薬を服用し、決められた定期検診は必ず受けましょう。
【通いやすさ・立地】
レーシックやICLは手術の日だけではなく、術前や術後も何度かクリニックに足を運ぶ必要があります。
術後に万が一トラブルが起こった場合に、速やかに受診できるクリニックがおすすめ。自宅や学校・勤務先からのアクセスも確認しておきましょう。
レーシックもICLも日帰り手術ですが、術後は車の運転ができません。送迎を頼めない場合は公共交通機関を利用する必要があるため、最寄り駅から近いところが便利です。
【手術にかかる費用】
レーシックやICLは保険適用外の自由診療で、治療費は全額自己負担となります。
クリニックによって料金設定もさまざまです。手術費に薬代や診察代・定期検診代が含まれているか確認しておきましょう。そのうえで予算に合ったクリニックを選んでください。
相場より極端に料金が安い場合は、アフターフォローが含まれていない場合も。追加料金がかかる場合もあれば、アフターケア自体が不十分なクリニックもあります。
大切な目の手術ですから料金だけで選ぶのはNGです。保証やアフターフォローが万全で、安心して手術を任せられるクリニックを選んでください。
レーシック手術・ICL手術の流れ
【レーシック手術】
まずはレーシック手術を受けるための適応検査を受ける必要があるため、適応検査の予約をします。
適応検査では、現在の視力や角膜の厚さなど、レーシック手術が受けられるかどうかについて調べます。
適応検査と同時に、ICLとどちらにしようか悩んでいるなど、目の手術に関する相談がある場合はカウンセリング時に相談することで医師が話を聞いてくれ、最適な手術方法を提案してくれます。
そのほかにも何か手術をするにあたって気になる点があればカウンセリング時に全て相談するようにしましょう。
適応検査で問題がなければ、さらにレーシック手術をする上で必要な精密検査を行います。
手術当日は手術に影響が出ないようにメイクや香水・整髪料などは使用しないでください。
また、術後は視力が安定しないため、車やバイクなどの運転を避けるように公共交通機関を利用して通院することをおすすめします。
【ICL手術】
レーシックと同じようにICLでも適応検査を受ける必要があるため、適応検査の予約を行います。
適応検査で検査する項目は10種類以上と多く、検査時間は2時間以上かかります。
そのため時間に余裕がある時に検査予約をするようにしましょう。
適応検査で問題がなければ手術前のカウンセリングを受けます。
ICL・眼内コンタクトレンズについての詳しい説明や、手術前に気になる点について質問する時間などが設けられています。
手術にあたり、3日ほど前から感染症予防のために抗炎症剤・抗菌剤などの点眼を行います。
当日は車や自転車ではなく公共の交通機関を利用して通院しましょう。
眼内コンタクトレンズを購入して、点眼麻酔をした後に手術が行われます。
手術自体は両目で30分程度で終わるため時間はかかりません。
眼内コンタクトレンズにはほとんどの場合はスターサージカル(STAAR Surgical )社のものが利用されます。
手術後の過ごし方や注意点は?
レーシックやICLの術後は医師の指示を守って日常生活を送りましょう。傷が癒えていない術後は目がデリケートな状態です。感染症のトラブルを避けるためにも、処方された薬を規定通りに服用し、定期検診を受けましょう。
日常生活における注意点は以下のとおりです。
入浴 | 肩から下のシャワーは当日からOK。 洗顔や洗髪は術後4日目以降から。 |
車の運転 | 当日の運転はNG。 翌日の検診でOKが出れば運転可能。 |
仕事 | デスクワークでも当日および翌日は休みましょう。 屋外作業や力仕事は翌日の検診で医師に相談してください。 |
運動 | ジョギングなどの軽い運動でも1週間は控えてください。 水泳や激しいスポーツは1ヶ月検診まで待ちましょう。 |
スキンケア・メイク | 目の周り以外のスキンケアは当日からOK。 アイメイクやベースメイクは1週間後の検診まで待ちましょう。 アイメイクやベースメイク以外は翌日の検診で問題なければOK。 |
カラーコンタクト | 1ヶ月検診で問題なければOK。 |
まつ毛パーマ・まつ毛エクステ | 1ヶ月検診で問題なければOK。 |
レーシックやICL手術のおすすめクリニック11選
レーシックやICL手術を受けるにあたって、感染症や合併症などのリスクを回避するためにも病院選びが重要です。
ここからは安心して手術を任せられるおすすめのクリニックを11院紹介します。
品川近視クリニックは症例数が130万件以上の実績
品川近視クリニックはレーシックやICLの治療を始めて10年以上で症例数が130万件以上の実績を誇ります。術後の保証期間が設けられており、アフターフォローも万全。
品川近視クリニックが近くにない人でも、交通費補助制度があるから安心。最大1万円まで交通費を負担してもらえるため、遠方からの通院も可能です。
術前の適応検査やカウンセリングは完全無料です。レーシックやICLを受けるか迷っている人も、気軽にカウンセリングに申し込んでみてください。
メニュー | 料金 |
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スタンダードレーシック | 75,000円 |
品川イントラレーシックアドバンス | 158,000円 |
スタンダードZレーシック | 220,000円 |
クリスタルZレーシック | 250,000円 |
アマリス750レーシック | 320,000円 |
Lext(レクスト) | 349,000円 |
ICL(眼内コンタクトレンズ) | 460,000円~ |
フェイキックIOL | 590,000円 |
アイクリニック東京は患者の98.2%が視力1.0以上に回復
アイクリニック東京はICLの治療実績が豊富。患者の98.2%が視力1.0以上まで回復し、そのうちの83.5%が1.5以上にまで回復しています。
国内に10人しかいないICLエキスパートインストラクターの資格をもった医師が在籍。同業の医師や医療従事者からも選ばれる信頼できるクリニックです。
サピアタワーアイクリニック東京では、レンズ中央に極小の穴を開けた最新のHole ICLを使用することで、合併症のリスクを軽減。最新医療の導入により、片目4分33秒で手術が完了します。
術後のアフターフォローも万全。3年の保証期間内ならレンズの入れ替えや取り外しが無料。
3年経過後もレンズの入れ替えは50%OFF、取り外しは1回10万円とお得です。また同院で白内障手術を受ける場合のレンズの取り外しは無料となります。
メニュー | 料金 |
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ホールICL乱視なし | 730,000円 |
ホールICL乱視あり | 830,000円 |
遠近両用眼内コンタクトレンズ乱視なし | 880,000円 |
遠近両用眼内コンタクトレンズ乱視あり | 980,000円 |
先進会眼科はエキスパートインストラクターが在籍するクリニック
新宿にある先進会眼科は開院から19年の歴史あるクリニックです。国内における眼科手術の先駆者ともいえる理事長は、日本でも数少ないICL手術のインストラクターを務めます。
土日祝日の診療にも対応しているため、平日忙しくて時間が取れない人でも無理なく通院できるでしょう。予約はWEBやLINEで24時間受け付けています。
業界最安値で質の高いレーザー手術を提供。術後のアフターフォローにも力を入れており、定期検診や追加矯正、合併症の治療など全て無料で対応。
レーシックには3年保証、ICLには1年保証があるため、万が一トラブルが起こった場合でも、保証期間内なら無料で再治療してもらえるから安心です。
メニュー | 料金 |
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アイデザイン リフラクティブ ストゥーディオ 両眼 | 390,000円 |
アイデザインPRK 両眼 | 462,000円 |
アイデザインアイレーシック 両眼 | 348,000円 |
iFSイントラレーシック | 198,000円 |
ホールICL -3D未満 両眼 | 419,000円 |
ホールICL -3D以上 両眼 | 580,000円 |
新宿近視クリニックはICLの治療実績が2,000件と豊富
新宿近視クリニックは大手美容外科で有名な湘南美容クリニックと同じ系列の眼科クリニックで、ICLの治療実績は約2,000件と豊富。高い技術力と実績をもつ院長は、屈折矯正治療の先進国ともいえるアメリカに3年ほど留学し、高いスキルを習得しています。
手術費には術後の定期検診など、アフターフォローも含まれています。手術から1年以内であれば何度でも無料で受診できます。術後に視力が低下した場合は無料で再手術が可能。保証制度が充実しているのも信頼できるポイントです。
ICL手術前の検査やカウンセリングは完全無料。来院が難しい場合はオンラインでの無料相談にも対応しています。手術を受けるか迷っている人も気軽に相談してみましょう。
メニュー | 料金 |
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SBKレーシック(両眼) | 94,000円 |
iFSイントラレーシック(両眼) | 198,000円 |
Custom Fit(カスタムフィット)イントラレーシック(両眼) | 278,000円 |
Vario Designレーシック(両眼) | 32,9000円 |
Max Vario designレーシック(両眼) | 39,8000円 |
ICL 乱視なし -5D未満 | 460,000円 |
ICL 乱視なし -5D以上 | 537,000円 |
ICL 乱視あり -5D未満 | 560,000円 |
ICL 乱視あり -5D以上 | 637,000円 |
吉野眼科クリニックは1998年からレーシックの治療を始めた老舗のクリニック
吉野眼科クリニックは一般の眼科診療にも対応したクリニックで、レーシックやICLの診療実績が豊富。レーシックは日本にまだ普及していなかった1998年から治療を始め、多くの実績を残しています。
手術は1日8件までと決められており、時間に追われない治療をモットーに衛生面など安全性を確保したうえで手術を行います。
吉田眼科クリニックでは術前のカウンセリングや検査から手術まで、全てを同じ医師が担当。受診する度に担当医が変わるストレスがありません。
カウンセリングや適応検査は無料。手術前の精密検査は約6,500円です。術後の定期検診は3ヶ月目までは無料で、その後は1回1,500円となっています。
メニュー | 料金 |
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iLASIK 片眼 | 160,000円 |
iLASIK 両眼 | 250,000円 |
ICL(近視矯正のみのノーマルレンズ) 片眼 | 500,000円 |
ICL(近視矯正のみのノーマルレンズ) 両眼 | 980,000円 |
近視と乱視矯正のトーリックレンズ または折りたたみ式フォーダブルレンズ 片眼 | 500,000円 |
近視と乱視矯正のトーリックレンズ または折りたたみ式フォーダブルレンズ 両眼 | 980,000円 |
ICL 片眼 | 520,000円 |
ICL 両眼 | 1,000,000円 |
ICL(乱視入り) 片眼 | 520,000円 |
ICK(乱視入り) 両眼 | 1,000,000円 |
ふくおか眼科クリニックはICLエキスパートインストラクターの福岡医師が院長を務める
2022年1月に開院したばかりのふくおか眼科クリニック。
東京中野区にあるクリニックで、日本に10人しかいないICLエキスパートインストラクター、3人しかいないレーシックインストラクターの福岡医師が院長を務めます。レーシックやICL手術は全て院長が執刀しています。
術後のアフターフォローも万全。ICL手術には3年間の保証期間が設けられています。術後の半年間は定期検診やレンズの入れ替えが無料。レンズの位置調整は3年間無料となっています。
ICL手術ではレンズ中央に穴の開いたHole ICLを採用。近視と乱視が同料金で、片眼は両眼の半額と料金形態が明確でわかりやすいのが特徴です。術前の適応検査には5,500円かかります。
メニュー | 料金 |
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ホールICL 近視 両眼 | 660,000円 |
ホールICL 乱視 両眼 | 660,000円 |
レーシック 両眼 | 363,000円 |
あおば眼科クリニックは乱視や老眼の視力矯正治療に対応
東京足立区にあるあおば眼科クリニックでは、ヨーロッパ各国で使われるCEマーク取得のレンズをICL手術で導入。近視だけではなく、乱視や老眼の視力矯正治療にも対応しています。
土日祝日も19時まで診療しているため、平日通院できない人でも無理なく治療できます。手術までに時間のかかるICLも最短2週間で日程調整できるため、できるだけ早く視力矯正したい人にもおすすめです。
術後のアフターフォローも充実。手術費には術後1年間の定期検診や薬代も含まれています。また3年以内ならレンズの入れ替えや取り出しが1回無料となっています。
メニュー | 料金 |
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中等度以下の近視・遠視(-3D未満) 乱視なし | 片眼179,000円 |
中等度以上の近視(-3D以上) 乱視なし | 片眼 214,000円 |
中等度以下の近視・遠視(-3D未満) 乱視あり | 片眼 229,000円 |
中等度以上の近視(-3D以上) 乱視あり | 片眼 264,000円 |
多焦点レンズ(老眼対応レンズ) 乱視なし | 片眼 360,000円 |
多焦点レンズ(老眼対応レンズ) 乱視あり | 片眼 410,000円 |
お茶の水•井上眼科クリニックは140年の歴史をもつ眼科クリニック
お茶の水・井上眼科クリニックは140年の歴史をもつ「井上眼科病院グループ」内の眼科クリニックです。
視力矯正治療のほか、一般眼科や小児眼科、コンタクト外来の診療も受け付けています。目をトータル的にサポートできる総合病院だから、万が一トラブルが起こった場合でもすぐに対応してもらえます。
レーシックやICLの手術は日本眼科学会専門医の資格をもつ医師が担当。質の高い治療や手術を受けられるのが特徴で、カウンセリングや術前検査、手術に至るまで、全て同じ医師が対応します。
料金形態も明確でわかりやすいのが特徴。手術費には検査やレンズ代、術後6ヶ月の定期検診や薬代も含まれています。
お茶の水・井上眼科クリニックでは随時無料説明会を実施。レーシックやICLに関する悩みや不安があれば気軽に参加し相談してみましょう。
メニュー | 料金 |
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ICL 乱視なし | 片眼 352,000円 |
ICL 乱視あり | 片眼 407,000円 |
エキシマEX500レーシック | 片眼 176,000円 両眼 352,000円 |
エキシマEX500PRK | 片眼 176,000円 両眼 352,000円 |
札幌かとう眼科は白内障や緑内障の手術にも対応
札幌市東区にある札幌かとう眼科は地域密着型のクリニックで、術後の無料送迎を実施。
札幌中心部から離れた場所にはありますが、手厚いサポートが魅力のクリニックです。クリニック前には16台分の駐車場が設けられているため、車での通院も可能です。
ICLのほか、白内障や緑内障の手術にも対応。一般眼科やコンタクト外来など診療科目が豊富です。視力矯正では、ICL以外にオルソケラトロジーの治療も行っています。
手術時には点眼麻酔のほか低濃度笑気ガス麻酔も使用できます。痛みへの恐怖心がある人は相談してみましょう。
術前の検査には別途5,500円かかりますが、手術費には術後3ヶ月間の定期検診や薬代も含まれています。
メニュー | 料金 |
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ICL 乱視なし 片眼 | 330,000円 |
ICL 乱視なし 両眼 | 660,000円 |
ICL 乱視あり 片眼 | 385,000円 |
ICL 乱視あり 両眼 | 770,000円 |
レイ眼科クリニックは老眼矯正もできるIPCLに対応
神戸市中央区にあるレイ眼科クリニックはレーシックやICLの治療実績が豊富。レーシックの治療を始めて10年以上の歴史あるクリニックです。
近視だけではなく老眼矯正もできるIPCLにも対応。また視力矯正ではICLのほか、オルソケラトロジーの治療も行っています。
術前の検査を2日に分けて念入りに行うことで、手術のリスクを大幅に軽減。手術費は術後1年間の定期検診や薬代込みで、適応検査代として別途5,500円かかります。
手術に迷いのある人はカウンセリングだけ受けることも可能。術前のカウンセリングは2,750円となっています。
メニュー | 料金 |
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レーシック 片眼 | 187,000円 |
レーシック 両眼 | 352,000円 |
ICL 乱視なし 片眼 | 330,000円 |
ICL 乱視なし 両眼 | 660,000円 |
ICL 乱視あり 片眼 | 385,000円 |
ICL 乱視あり 両眼 | 770,000円 |
サトウ眼科は10分500円でカウンセリングができる眼科クリニック
兵庫県西宮市にあるサトウ眼科はICLの料金が他のクリニックに比べてリーズナブルです。
事前の検査には10,000円かかりますが、手術費は3ヶ月間の定期検診や薬代込み。コストを抑えて視力矯正治療したい人におすすめです。ICL手術に対する不安や悩みのある人には、10分500円でカウンセリングを受け付けています。
サトウ眼科はJR西宮駅から徒歩5分と好立地。クリック専用駐車場も完備しており、近隣には提携のコインパーキングもあるため、車でも通院できます。
メニュー | 料金 |
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ICL 乱視なし 片眼 | 308,000円 |
ICL 乱視なし 両眼 | 616,000円 |
ICL 乱視あり 片眼 | 330,000円 |
ICL 乱視あり 両眼 | 660,000円 |
レーシック手術・ICL手術に関するよくあるQ&A
- ICL手術の10年後のリスクは?
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従来の穴が開いていないタイプのレンズでは、10年後に白内障になるリスクがありました。
ただし現在では、中央に穴の開いたHole ICLが主流となっており、白内障のリスクはほぼなくなりました。またレンズのトラブルや目の疾患の報告もなく、安全性の高い手術だといえるでしょう。
ICL手術で矯正された視力は長期的に安定しますが、40歳以降になると老眼が出るケースも。ICLでは老眼の矯正はできないため、症状が出た場合は老眼鏡を使用するなど対策が必要です。
- レーシック手術・ICL手術は保険適用される?
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レーシックやICLは保険適用外の自由診療です。治療費は全額自己負担となりますが、医療費控除の対象にはなるため、確定申告の時期まで領収書を保管しておきましょう。
また生命保険によっては給付金を受け取れる場合も。詳細は加入している保険会社に確認してみましょう。
- 未成年でもレーシック・ICL手術は受けられる?
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未成年でも18歳以上で保護者の同意があれば、レーシックやICL手術を受けられます。
18歳にならないと手術できないのは、術後に視力が変動する可能性があるからです。
- レーシックやICL手術の後遺症は?
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レーシックやICL手術の後遺症で共通するのは、ハローグレア現象といって夜間に光がにじんで見えたり眩しく感じる症状です。更にレーシックではドライアイの症状が出る場合もありますが、いずれも時間の経過とともに解消することがほとんどです。
また症例数は少ないものの、レーシックもICLも手術である以上、感染症のリスクを伴います。リスクを防ぐためにも、術後の注意点を守って生活することが大切です。
- ICL手術でも乱視を矯正できる?
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ICL手術でも乱視を矯正できます。トーリックレンズという乱視用のレンズを用いて手術します。
レーシックでは禁忌とされる不正乱視でも、ICLなら手術できる場合も。不正乱視でICL手術を希望する人は、クリニックを受診して医師に相談しましょう。
- ICL手術で老眼を治療できる?
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レーシックとICL手術は老眼に対応していないのが一般的でした。ただし現在では一部の治療法で、レーシックやICLによる老眼治療が可能になりました。
白内障の有無によって治療法は異なりますが、以下の方法で対応できる場合もあります。
- 多焦点レンズによる白内障手術
- モノビジョンレーシック
- カメラインレー
- 遠中近両用フェイキック
- 遠近両用レーシック
また、最近では老眼専用の「IPCL」と呼ばれるICL手術を導入しているクリニックもあります。
- 術後にカラーコンタクトレンズを使用することはできる?
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レーシックとICL手術ともに、術後の1ヶ月検診で問題なければカラコンを装着することができます。
ただし手術で眼球のカーブが変わることにより、装着に違和感が出る場合も。また商品によっては酸素透過性が乏しいタイプもあり、感染症の原因にもなり兼ねません。
術後にカラコンを使用したい場合は検診時に医師に相談してみましょう。